『格闘技』と呼ばれるスポーツは、マイナーなものを含めると数え切れないほど存在します。
そしてそこから大まかに、『打撃系』か『寝技系』の2種類に分けられます。
格闘技を始めるにあたり、両者の違いをおさえておくことはとても大切です。
本記事ではそれぞれの魅力をメインに、『打撃系』と『寝技系』について詳しく解説していきます。
格闘技における『打撃系』と『寝技系』とは?

まず『打撃系』と『寝技系』とは、具体的に何を指すのか見ていきます。
以下にそれぞれの代表的なものをまとめてみました。
・ボクシング
・キックボクシング
・空手
・ムエタイ
・柔道
・ブラジリアン柔術
・グラップリング
・レスリング
『打撃系』はパンチやキックなどの打撃を使う格闘技です。
立技系と呼ばれることもあり、お互い立った状態で闘います。
試合ごとのルールにもよりますが、組み合ったり関節技を使うことは基本的に禁止されています。
『寝技系』は組技や関節技を使う格闘技です。
打撃は一切禁止されており、いかに相手を組み伏せて関節を極めるかといった点が勝敗を分けます。
現在日本で人気の『RIZIN』や、世界最高峰とされる『UFC』は、打撃と寝技を織り交ぜた競技である総合格闘技(MMA)の試合がメインです。
ただしそれらの団体で活躍する選手の中には、元々『打撃系』か『寝技系』の格闘技出身の、いわゆるバックボーンを持つ選手も大勢います。
『打撃系』の魅力

『打撃系』の格闘技の魅力として、主に以下の点が挙げられます。
・素人が見ても分かりやすい
・映えるしカッコいい
・引き締まった身体になる
・反射神経や動体視力が鍛えられる
・女性人気が高い
パンチやキックなどの打撃は、基本的にシンプルな動作で誰が見ても分かります。
試合の勝敗も、どちらが有利かも分かりやすいという理由から、人気も出やすいです。
また、打撃を華麗に打てると、映えてカッコよく見えます。
最近はダイエット目的でボクシングなどを始める女性も多く、これに伴い女性人気が高まっています。
モテやすくなる要素の1つになるでしょう。
また、打撃は全身を連動させて打つのが基本で、ひねり運動が自然と行われます。
練習を続けていると引き締まったスマートな身体になりますし、相手の攻撃を防御したりかわしたりする中で、反射神経も鍛えられます。
以上のことから、全体的に華があるのは打撃系ではないかと思います。
『寝技系』の魅力

『寝技系』の格闘技の魅力は、主に以下の点が挙げられます。
・ゴツくて逞しい体格になる
・努力と練習量次第で強くなれる
・技が多彩
・身体の使い方が上手くなる
常に相手と組み合うことになるので、パワーがつきます。
そのため続けていると、ゴツい身体になってきます。
レスリングの選手を見ると、みんなゴツいのがよく分かると思います。
また、寝技は多彩なバリエーションがあって、身に付けるには相当の練習量が必要です。
しかし打撃ほど才能やセンスが問われないので、努力次第でいくらでも強くなれます。
いかに相手の重心をくずして倒し、そこから有利なポジションを取るかといったことを考えて動くことになります。
それに伴い身体の使い方も上手くなっていきます。
『打撃系』と『寝技系』のここがきつい

それぞれにきつい点がある
どちらが自分にとって嫌か考えてみよう
『打撃系』のきついところ
パンチやキックといった動作は、極論を言えば誰でもすぐにできます。
しかしフォームがめちゃくちゃになるので、拳の皮がめくれてしまったり手首を痛めるなど、最初は怪我をしやすいです。
対人練習をする場合は相手と打ち合うことになるので、どうしても怪我をするリスクはついて回ります。
また、今はほとんどありませんが、不良やヤンキー風の人が入会してくることも時折あって、少々おっかないです。
そのためジム選びは見学をしっかりするなど、事前リサーチを十分にした方がよいでしょう。
『寝技系』のきついところ
寝技は相手と密着することになるので、それが苦手な人には向いていません。
打撃と違ってすぐにできる動作が少なく、技も難しく見えるので、ハードルが高い印象を与えてしまいがちです。
こうした要因からか、女性で寝技に関心がある人は少なく、男女比率は男性が圧倒的に多いのが現状です。
また、打撃より派手な怪我をするリスクが低く、特にブラジリアン柔術は中高年世代からの人気が年々高まっているため、年齢層が高めです。
今の自分が興味の湧く競技をやろう

『打撃系』と『寝技系』は同じ格闘技ではあるものの、内容は大きく異なります。
どちらをやるべきか悩む場合は、まず今の自分がどちらにより興味を持っているかで判断することをおすすめします。
どちらかを始めてみて、しっくりこなければやっていない方をやってみる…というくらい気軽な感じで問題ありません。
最初から自分がベストと思える格闘技に巡り合うのは難しいので、「この格闘技でプロになる」など明確な目標がなければ、実際にやってみて確かめるのが確実だと思います。
ストレスのない、楽しい格闘技生活を送りましょう。
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