警察官を志望されている人にとって、格闘技経験の有無がどう影響するかは気になるところだと思います。
アニメやドラマでは警察官が凶悪犯を華麗に取り押さえているシーンも多く、強くなければならないというイメージがあるでしょう。
本記事では、警察官の格闘技経験の有無という点について、詳しく解説していきます。
格闘技未経験でも警察官になれる
まず結論から申し上げると、格闘技未経験であっても警察官になることは可能です。
警察官採用試験で、格闘技経験の有無が合否に直接関係することはありません。
※目覚ましい実績があれば加点されて、採用されやすくなる可能性はあります。
現に警察官は格闘技未経験者が多く、警察学校へ入校後は柔道もしくは剣道の訓練が必須なので、そこで基礎から学ぶことになります。
また、逮捕術と言う犯人制圧のための技術も学び、警察官として必要な武術の心得を養います。
そのため、格闘技を経験していなくても問題はありません。
格闘技を経験しておくことのメリット
格闘技経験の有無は警察官になる上で直接関係ありませんが、やっておくことで以下のメリットがあるのも事実です。
体力面で有利になる
警察官に採用されると、例外なく警察学校に入校することになります。
警察学校での生活はとにかく体力勝負で、ランニングや持久走をしょっちゅう行います。
集団行動を重んじるため、ついていけないと教官に激を飛ばされますし、同期にも白い目で見られます。
また、スケジュールがタイトなので普段の生活でも何かと走ることが多いです。
なので体力がないとかなり追い詰められます。
「警察学校へ入校する前に何が必要か?」と質問されることがありますが、その回答は「体力をつけておくべき」です。
格闘技で体力を培っておくと、そのぶん余裕が持てるので精神的にもラクになるでしょう。
自信を持って冷静に対応できる
警察官の仕事は予想外の連続です。
普通なら有り得ないと思うことがしょっちゅう起きますし、それに立ち向かわなければなりません。
また、警察組織の人間関係は複雑で、ウマが合わない人が必ずいます。
理不尽な命令やよく分からない理由で責任を負うことになる等、ストレスも半端ではありません。
そんな中で自分を保つためには、何事にも自信を持って冷静に対応できる能力が必要です。
格闘技は身体が鍛えられるのはもちろんですが、文字通り相手と闘うので精神的にも強くなります。
経験を積んでいけばそれはいつしか自信となり、冷静に対応できるだけの余裕を持つことができるようになります。
周囲に一目置かれる
警察官の中には、武道や格闘技が好きな人が少なくありません。
格闘技をやっているということで一目置かれるようになると、何かと気にかけてもらえるなど、人間関係が円滑になる可能性があります。
警察組織において、人間関係を良好に築けるかどうかは非常に重要です。
閉鎖的な社会なので、これが上手くできないとずっとつらい思いをすることになります。
格闘技経験があるというだけで少しでも人間関係が広がるなら、それに越したことはありません。
武道有段者なら圧倒的にラクになる
先述の通り、警察官採用後は警察学校で柔道か剣道を必ずやらなければなりません。
※女性警察官の場合、合気道が選択肢にあるケースもあり(各県警による)
段位を取得することが求められるので、プレッシャーもかかります。
確かに警察学校で基礎から練習できますが、仕事の一環なので和気あいあいとできるものではありません。
担当する教官にもよりますが、かなりきついことを覚悟しておく必要があります。
しかし警察官になる前に段位を取得していれば、そのプレッシャーからは解放されます。
また、練習は未経験者に合わせたものとなるので、厳しい練習を積んできた有段者からすれば正直ラクなこともあるでしょう。
以上のことから、可能であれば警察官になる前に段位を取得しておくとベストです。
格闘技をやっておいて損はない
警察官としての適性は、腕っぷしの強さだけで計られるものではなく、総合的に判断されます。
有名大学を卒業していなくても、特別な資格を持っていなくても、活躍している警察官はたくさんいます。
しかし格闘技を経験していれば、体力的にも精神的にも有利ですし、決して損はしません。
警察官は非常に厳しい仕事であることに間違いはなく、やるからには覚悟を持って取り組まなければなりません。
だからこそ、今のうちにできるだけのことは、しっかりやっておきましょう。
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